毎月短歌17・AI選評・自由詠部門を発表します

第17回毎月短歌、自由詠部門への応募作品に対するAI選評を試行しました。分析はefさんです。
今回は、全首評ではなく、応募作品のなかからAIが特に優れていると判断した10首を選び、それに評をつけたものです。以下、AIによる原稿です。

自由詠部門、10首選評

172首の短歌を拝見し、特に優れていると感じた10首を選び、詳細なコメントをさせていただきます。


1. 「やわらかな冬の破片をまき散らすロータリーの噴水広場 / きいろい」

  • 評価ポイント:
    • 「冬の破片」という比喩が秀逸で、冬の冷たさや寂しさを、砕け散る破片のように表現している点が素晴らしいです。
    • ロータリーの噴水という具体的な場所が、その比喩をより鮮明にしています。噴水が冬の破片をまき散らすという、一見矛盾するような情景が、独特の詩的な世界観を生み出しています。
    • 情景描写が非常に美しく、読者の心に映像が浮かぶようです。

2. 「どこまでも青くて蒼く碧い目の君はとっても高貴だねぇ 猫 / 水柿菜か」

  • 評価ポイント:
    • 「青くて蒼く碧い」という、青色のバリエーションを重ねることで、目の色の美しさを強調しています。
    • 「高貴だねぇ」という言葉が、猫の神秘的な魅力を引き立てています。猫を擬人化し、その存在を尊ぶような視点が面白いです。
    • 猫という身近な存在を、特別な存在として捉えることで、日常の中に潜む美しさを発見する視点が素晴らしいです。

3. 「傷つかぬ恋など恋とは呼ばぬから玉ねぎを切る泣きながら切る / れいこ」

  • 評価ポイント:
    • 恋の痛みを、玉ねぎを切る際の涙と重ね合わせることで、感情の深さを表現しています。
    • 「傷つかぬ恋など恋とは呼ばぬ」という断定的な言葉が、恋の本質を捉えているように感じられます。
    • 日常的な行為と感情を巧みに結びつけ、読者の共感を呼ぶ表現力が素晴らしいです。

4. 「観客はひとりもいないこのライブ僕がギターで君がボーカル / 六ッ橋キャット」

  • 評価ポイント:
    • 観客がいないという状況が、二人の世界を際立たせています。
    • 「僕がギターで君がボーカル」というシンプルな言葉で、二人の関係性を表現しています。
    • 孤独な状況でありながら、二人の絆を感じさせる、ロマンチックな情景が魅力的です。

5. 「「PayPayで」 無機質に舞う指先も 出会い待つ宙 紡いでいるの / 12g」

  • 評価ポイント:
    • キャッシュレス決済という現代的な行為を、ロマンチックな視点で捉えている点が面白いです。
    • 「無機質に舞う指先」という表現が、デジタルな行為の無機質さを際立たせつつ、その先に「出会い待つ宙」というロマンチックな広がりを感じさせます。
    • 日常的な行為の中に、詩的な美しさを見出す視点が素晴らしいです。

6. 「雨粒の間に間に降ってくるものが天使か音符か確かめている / ゆひ」

  • 評価ポイント:
    • 雨という日常的な現象を、ファンタジックな視点で捉えている点が魅力的です。
    • 「天使か音符か」という比喩が、雨の持つ神秘的なイメージを膨らませています。
    • 日常の中に潜む詩的な瞬間を捉え、読者の想像力を掻き立てる表現力が素晴らしいです。

7. 「別れとは椿の落ちるようなもの 潔いふりして見上げてる / 汐」

  • 評価ポイント:
    • 椿の散り際を、別れの潔さに重ね合わせる比喩が秀逸です。
    • 「潔いふりして見上げてる」という言葉が、別れの際の複雑な感情を表現しています。
    • 美しい情景描写と、感情の機微を捉えた表現が、読者の心に深く響きます。

8. 「「おめでとう」伝えるたびにあなたからこぼれる笑みがすき おめでとう / 中村 杏」

  • 評価ポイント:
    • 「おめでとう」という言葉を繰り返すことで、祝福の気持ちを強調しています。
    • 「あなたからこぼれる笑みがすき」という言葉が、相手への愛情をストレートに表現しています。
    • シンプルな言葉で、温かい感情を表現する力が素晴らしいです。

9. 「材料も組成も同じ手を取って跡形もなく融解したい / さんそ」

  • 評価ポイント:
    • 「材料も組成も同じ」という言葉が、二人の深い繋がりを示唆しています。
    • 「跡形もなく融解したい」という言葉が、究極的な一体感を求める強い願望を表現しています。
    • 比喩表現が非常に独創的で、読者の心に強く印象づけられます。

10. 「「生きたい」と母のお池で言ったのに浮世に人の川は流れて / 波川 渉」

  • 評価ポイント:
    • 「母のお池」という言葉が、原初的な場所、安心できる場所を象徴しています。
    • 「浮世に人の川は流れて」という言葉が、人生の無常さ、流れゆく時間を表現しています。
    • 対比的な表現を用いることで、人生の複雑さ、矛盾を表現する力が素晴らしいです。

以上、10首の短歌についてコメントさせていただきました。これらの短歌は、いずれも独自の視点や表現力で、読者の心を揺さぶる力を持っていると感じました。


AI選評使用モデル: Gemini-2.0-flash-exp

分析: efさん


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