カテゴリごとのすぐれた歌人を見出す企画として生まれたのが「カテゴリ短歌祭」です。第1回目となる今回は「恋愛」「家族」「ネタ」の3部門で応募をおこない、それぞれの部門で「特選」となった方を「大賞」とさせていただきました。
■恋愛短歌賞
第1回恋愛短歌大賞・睡密堂さん
あのひとの首の重さと同じだと膝がささやく西瓜を切った/睡密堂
入選
通話中 粉雪みたいな沈黙をまるめてうさぎ作ってみたり/瀬生ゆう子
入選
無洗米研ぐようなその指先で今夜は誰をなぞっているの/ユミヨシアユム
(選考・toron*さん)
■家族短歌賞
第1回家族短歌大賞・小仲翠太さん
子供らが不在の夜に濁点のごと酢の物に生姜をちらす/小仲翠太
入選
だし巻きをつくる機能が加わってこの春姉の名字が変わる/哲々
入選
愛だって分かっていても嫌だったあの服はいま母の部屋着だ/梅木袱紗
(選考・蒼井杏さん)
■ネタ短歌賞
第1回ネタ短歌大賞・よしなにさん
虫かごでツケマを飼えばことのほか寿命が長く六年生きた/よしなに
入選
カーナビに「自動車解体工場」と言った五秒後「いやです」の声/かんじょう
入選
かんにんなおっちゃんセレブって嘘やねんホンマはスーパーモデルでもないねん/汐留ライス
(選考・くろだたけしさん)
■選評
選評については選考を担当いただいた歌人のみなさんのnoteにて公開いただきました。特選・入選作品に加え、佳作の発表もおこなわれています。ぜひお読みください。
■参加全作品
カテゴリ短歌祭に参加いただいたすべての作品は『毎月短歌の本 2024年9月号』に掲載されています。Kindle Unlimitedに対応していますので、ぜひAmazonからDLしてKindleでお読みください。
次回のカテゴリ短歌祭は、「カテゴリ短歌大賞」というタイトルで開催予定です。募集詳細については改めて @tankazine でアナウンスさせていただきます。