歌詞に短歌を含んだAI楽曲を募集します

■結果発表!
特選:『記憶の海』(古井 朔さん)
特選は、古井 朔さん作、『記憶の海』でした。おめでとうございます!
古井さんは複数応募いただきました。どの作品も短歌連作がそのまま歌詞となっており、楽曲、歌詞の世界が見事に融合していました。短歌を歌詩とした楽曲としての完成度がどれも高いな、と感じました。どの作品も良かったのですが、思わず何回もリピートして聴いてしまった『記憶の海』を特選とさせていただきました。
やわらかに海月の骨を穿たれし君は知らない虚数の意義を
この一首がとても心に残りました。
特別賞:『慎重にアイスクリームを食べている私を見ては横切る蟻』(棚果/棚果輪)
特別賞として、棚果/棚果輪さんの『慎重にアイスクリームを食べている私を見ては横切る蟻』を選ばせていただきました。この作品はタイトルが短歌となっており、楽曲中の歌詞には短歌は出てこないため、今回の企画の応募要項からは逸脱しているのですが、歌詞、楽曲の総合的な完成度が高いと感じました。おそらく歌詞もsuno AIと共創した形になっているのでしょうか。何回も聴いていると「蟻」がだんだん「愛」にきこえてきて、浮遊感のある楽曲とあいまって不思議な感覚をおぼえ、非常に印象深かったです。
特選の古井 朔さんにはアマギフ 24ドル分
特別賞の棚果/棚果輪さんにはアマギフ1000円分をプレゼントさせていただきます!
短歌を歌詞にするというなかなか難しい縛りの中、多数の応募をいただきありがとうございました。まだ生まれてまもないAI楽曲制作ツールを使っての制作ということで、非常に大変だったかと思います。参加いただいたみなさん、ありがとうございました。現状、AIを使って生成すると、なんらかのものは出力されるのですが、それは必ずしも作品として良いものかというとそうとは限らず。何回も出力しなおしてみるなどの苦労があったかと思います。
この企画自体は、内容をアップデートしてまた開催したいと考えています。例えば、歌詞に短歌を含むという制約をなくしてしまう、といったことも考えています。また、さまざまアイデア寄せていただけたらと思います。
それでは次回をおたのしみに!
■概要 —— 歌詞に短歌が含まれていること
生成AIで楽曲を作るツールが現れ、個人で短歌を楽しみ、ネットで発表しているみなさんの表現の可能性がまたひとつ広がってきています。
今回はそんな音楽生成用のAIツールを使って作った楽曲を募集します。
ルールはひとつ、「歌詞に短歌が含まれていること」です。
短歌だけでもいいですし、短歌ではない歌詞の中に、短歌が含まれている、でもよいです。もちろん、短歌連作のように、複数の短歌が含まれている形でもよいです。
■応募方法
運営アカウント @tankazine よりXにポストした募集ポストに対し、「引用リポスト」の形で、楽曲を含むポストをおこなってください。その際、「#AI短歌ソング大賞」という今回の企画のハッシュタグをメッセージ内に入れてください。
楽曲のポストは、以下のいずれかの方法でお願いします
- 1)楽曲を動画化したものをXポストに添付
- 2)利用している楽曲生成AIの楽曲公開URLをポストに貼る
- 3)ブログなどに楽曲を一旦UPし、そのブログ記事のURLをポストに貼る
- 4)クラウドサーバーなどに楽曲の音声ファイル、もしくは動画化したファイルをUPし、そのURLをポストに貼る
■参加時のきまり
- 歌詞、短歌、楽曲、ともに既発表でも応募することができます
- ひとりあたり5曲まで応募できます
- 参加される方は連絡等のため事前に @tankazine をフォローお願いします
- 参加楽曲は、あなたの制作した(生成した)楽曲に限ります。他の人の権利を侵害しないよう注意してください
- 歌詞に含まれる短歌はあなたのオリジナルであること。AIにヒントをもらったり推敲の際AIを使う、AI共創は問題ありませんが、あなたの作品として出す作品であること。なお、短歌以外の歌詞はすべてAI生成でも問題ありません
- 短歌自体は既発表のものでも問題ありません。
- 投稿された作品の著作権は投稿者(作者)に帰属します。 参加作品は、次世代短歌の媒体などで紹介させていただくことがありますのでご了承ください。(次世代短歌・投稿ガイドライン)
■締切
2025年9月16日(火)
■楽曲作りの参考
AIで楽曲を作る、と言われてもやり方がわからない、という方は、こちらの記事を読んでチャレンジしてみてください。歌詞となる短歌さえあれば、誰でもすぐに曲を作ることができます。
→ AI短歌ソング 募集——自作の短歌と音楽生成AIを使ってすごい曲つくろう
今回の企画主が以前、sunoという楽曲生成ツールを使った短歌ソングの作り方について解説したものです。もちろん今回はsunoだけではなくて、どんなAI楽曲ツールを使っても構いません。
■審査
審査に関して、今回は実験的な初回ということで、企画発案者の @fukamie が単独で審査し、独断で決めさせていただく予定です。
審査は、楽曲と歌詞のみを対象とします。(動画で応募の場合でも、映像ではなく楽曲歌詞のみ対象)
■賞
特選1名は必ず選定する予定です。特選の方はsunoのサブスク3ヶ月分相当のアマギフをプレゼント($24を発表時の為替レードで円換算して円でプレゼント)
その他の賞は審査しながら決定します。(特選のみとなるかもしれませんし、いくつか賞を設けるかもしれません)。実験的な初回につき、何卒ご了承ください。
■結果発表
9月29日(月)に発表予定です
お楽しみに! みなさんの参加をお待ちしております
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